雪と骨折

夜 9 時、この雪の中、食料を求めてコンビニへ買い物。

昼間は風がびゅうびゅう吹いていて、とても出かけられるような状態ではなかったので一日中家にいたのだが、夜になって食料とタバコがなくなったので、風も雪もやんできたし買いに行くか、ということで。

蛍の光、窓の雪、という、卒業シーズンによく唄われるうたがあるが、雪がつもっていると街灯が雪に反射して夜でも明るく感じる。というか、実際に計測してもいつもよりも少し明るいのに違いない。

今日積もった雪の深さをみると、先日よりも多く雪が降ったことがわかる。太陽の出た日に前の雪はほとんどとけたはずなので、前の雪が残っていたというわけではないはずだ。もちろんこれは、都心部での話。

青梅街道の方からは救急車のけたたましいサイレンがひっきりなしに聞こえてきていた。あしたの朝、道に積もった雪が凍結すれば、もっとケガ人は多くなるだろう。

テレビで天気予報士の人が言っていたが、1 月にたくさん雪が降るほど、その年は暖冬傾向である証拠なのだそうだ。東京で 1 月の積雪量が 10 cm を越えたのは 14 年ぶり。14 年前と聞いて思い出した。14 年前のいまごろ、やはり大雪が降った。高校 1 年の時だ。はっきり覚えている。

バス通学で、底がつるつるの革靴を履いていた。下校してきてバスを降り自宅へ向かう途中で、ステンと転んでしまったら、手のつき方が悪くて右手首を骨折してしまった。今のところの人生の中で、最初で最後の骨折である。自宅がすぐそこだったので、痛いのを我慢してとにかく自宅にたどり着こうと思ったが、すこし進んだところでまた転んでしまった。しかも、痛くした方の右手をまたついてしまった。

2 回目の転倒で確信した。これは折れたな、と。

血の気が引いてるのは自分でもわかったし、この嘔吐感は、学校の授業で習った、骨折のときの自覚症状そのものだった。あのときは、3 日間学校休んで、完治までにもだいぶかかった。リハビリとかいうのも経験したし。

単純骨折は最初の治し方がすごいぞ。力ずくで引っ張って元に戻すのだ、折れた場所を。ショックで舌をかまないように、タオルをくわえさせられるのだ。ワイルドだどー。

このあたりから、なんとなくウィンタースポーツというものからも遠ざかってしまい、アイススケートにも行かなくなったし、スキーもこの歳にしてまだ未経験だ。まぁ、情けないこと。直接原因は単に歩いてて滑って転んだだけなのにねぇ。「なんとなく」そう感じているだけなので、そう重いトラウマでもないと思うのだけれども。こんどスキーやってみようかなぁ。スノーボードは頭の打ち所が悪いと死ぬっていうし (^_^;)。

そういえば、救急車には自分で乗ったことはない。身内の急病に付き添いで乗ったことはあるけど。よくニュースで、「この雪によるケガ人が○人で…」とか言っているが、これはたぶん、救急車を呼んだ人だけの集計だな。14 年前の私のように救急車を呼ばないで解決した場合は集計のしようがないもの。

今年あと何回雪がふるのかは知らないが、まぁ、気をつけましょう。