読了

『セブン・イレブンの真実〜鈴木敏文帝国の闇』

月商550万円を超えたら76%もロイヤリティ(中略)を持っていかれるから、働けど働けど、手元に残したカネなんか残りはしない。

筆者は異様なセブン・イレブンのこうした社風に取材を重ねるうちに、驚きの余り、「世の中には悪徳企業やおかしな企業はたくさんあるが、この会社は他に比較する企業が見当たらない。比較対象はカルト宗教ぐらいではないか」と言うと、真面目な表情で例外なくオーナーや元社員といったセブン・イレブン関係者たちが肯くので、こちらが驚いたほどである。

運送ドライバーたちの過酷労働は、24時間年中無休というコンビニのシステムから引き起こされる。神奈川県川崎市内で、2007年10月7日「ノリック」の相性で親しまれていた、世界的に有名なオートレーサー安部典史氏が、バイクで走行中、4トントラックとの追突事故で急逝してしまったのである。(中略)この4トントラックは(中略…セブンイレブンの配送車で)禁止区域を違反してUターンしたという。

複数の関係者から話を聴くことが出来たが、「絶対に、自分たちが告発人とわかるように書かないでもらいたい。でないと、社長が首を吊ることになる」と何度も忠告された。

【書籍】 ヒトはなぜ太るのか?

私達が太る理由と考えていた「過食と怠惰」という2つの行動が、実際には肥満の影響で起きている可能性があるのだ。

飽和脂肪が健康に悪いことを疑うもう1つの理由は、この見解を支持する実験的エビデンスを得ることが驚くほど困難であったことである。(中略)つまり、NHLBI(米国立心肺血液研究所)は飽和脂肪の摂取を減らすことは心臓病を減らすだろうという考えを検証するために、大規模で10年にも及ぶ臨床試験に1億1500万ドルを費やしていたが、たった1例の心臓発作すらも予防されていなかった。

この本では、肥満やその他の現代の生活習慣病といわれるものの原因となる諸悪の根源がすべて炭水化物にあると、膨大なエビデンスを根拠に力説している。炭水化物の摂取さえコントロールできれば、タンパク質はもちろん脂肪でさえも、好きなだけ、食べたいだけ食べても太らないという。

でも、食べたいだけ食べてもいいダイエット法といえども、週一以上の頻度で無性にラーメンが食いたくなる習性のある僕には、結構辛いかなぁ…(汗)

お米も大好きだし。

[書籍] うつに非ず

拡張期血圧5mmHgの基準の違いは世界中で何億という人々を高血圧患者に変え、降圧剤を扱う製薬会社の利益を莫大なものとした。(中略)うつ病も、高血圧のたどった道を歩もうとしている。かつて企業が合理化・リストラで労働者を抑圧していると捉えられた問題が、今はうつ病とされる。(p.p.70〜71)

不眠が長く続くのならば、環境に問題があり、同時に自分の受け止め方にも問題があると考えたほうがよい。ただし、自分の受け止め方にだけ問題があるという考え方はすべきではない。そうすると環境に適応するしかなく、絶え間ない適応が強いられる。適応できない自分を弱者として認識するほかはなくなってしまう。 (p.p.183〜184)

集団認知行動療法や1人でできる認知行動療法が喧伝されているが、それは認知療法の創始者である A. T. ベックが望んだものとは違っている。認知行動療法では現実を正しく認知することを求め、そのために治療者との対話が重視される。何でも肯定的に受け止めるように説得したり、ワークシートを埋めたりするものではない。(p.171)

社会の問題には目をつむって、そこから落ちこぼれた人を社会不適合者と位置づけて、あまり効きもしない中毒性の高い危険なクスリを処方して、一生その状況から逃れられないようにする。ほとんどの精神科医は、患者を元の状態に治したいなどとは思ってさえいないのだ。

[書籍] テレビに破壊される脳

評価:★★★☆☆

「マルチチャンネル」といいますが、視聴者の選択肢が増えるとさかんに宣伝されました。
ところが実際にマルチチャンネルを実践しているのは、NHKやTOKYOMXテレビの一部の時間帯だけです。ほかの放送局では、ほとんど行われていないのです。

最近、マルチチャンネル機能があるのになんで使わないの!?と思うことがしばしばあった。ブタに真珠とはまさにこのことである。

テレビは、資本家に不利益になるような指摘は決してしないものです。ですから、このようなデフレ下で民間企業の給与が下がっても、資本家たちの収入はどんどん増え、貧富の差が増大しているのです。
哀しいことに、テレビを見ている民衆も、自分で問題を分析したりはせずに、テレビの論調に賛同してしまっています。
(中略)
つまり、公務員叩きの背景には、テレビが資本家の立場で煽り、それに民衆が同調し、やがてそれが民衆を苦しめることになる、という根深い問題が潜んでいるのです。

[書籍] 本当に怖い電磁波の話

評価:★★★☆☆

携帯電話

電波の安全性を管理する総務省も、パンフレットの中で「携帯電話を使うとがんになるということではなく、その発がん性の可能性を完全に否定できないということを意味している」と解説しています。
しかし、これは完全にミスリードです。IARCの「発がんの可能性あり」という評価は、積極的に「可能性を示す証拠がある」ということを意味しています。否定できないというだけなら一段階下の「発がん性を否定できない」という評価になります。

電波産業会が言うように発ガン性がないと断定できないというのはグループ3に相当します。グループ2Bとは文字通り発がん性の可能性を示唆する証拠があるということです。

携帯基地局

総務省の指針値以下だから安全、という理屈はもう通用しません。

盗難防止ゲート

ためしにゲートに鍋をのせてみて、鍋が加熱するかどうか実験してみました。
ホウロウ鍋をゲートの枠においてみると鍋の温度は5分ほどで84℃にまで上昇、素手では持てないほど熱くなりました。

送電線、家電、保育器、IH調理器、スマートメーター、携帯電話、携帯電話基地局、無線LAN、スカイツリーなどなど、さまざまな対象について電磁波の人体に対する影響を論じている。

決してトンデモ科学ではない、れっきとした学術研究結果をいくつも持ちだして具体的に検証しているところは好感が持てた。

電磁波にしろ放射能にしろ目に見えないから怖い。

[読了] ルポ 貧困大国アメリカ II

一番こわいものはテロリストでも大不況でもなく、いつの間にか私たちがいろいろなことに疑問を持つのをやめ、気づいた時には声すら自由に出せない社会が作られてしまうことの方かもしれません。(p.213)

国は一、二度の政権交代では変わらない。国民の判断で、その洗礼を繰り返し受けることで初めて、政治も社会も成熟してゆくのです。本当の絶望は、国民が声を上げなくなった時にやってくる。(p.215)

大学に入って学位でも取らなければ一生ワープアになってしまうという強迫観念から、学資ローンをめいっぱい借りて大学に進学したものの、もはや学位ぐらいでは満足な職は見つからなくなっており、いつのまにかローンも利率が変更されていて支払いきれなくなり、いつのまにか変わっていた法律によって自己破産しても学資ローンは免除されずに一生多大な負債を背負わざるを得なくなってしまう。詐欺まがいの方法で貧困層から新兵をリクルートし続ける軍。発展途上国よりも安い人件費ということで脚光を浴びる囚人労働力。国民皆保険制度がいつの間にか選択肢からまったく排除され、結局オバマはアメリカをチェンジできなかったと落胆するリベラル派の人々。

狭いテーブルの上に居続けられる人々はごくわずかだ。少しでも足元が狂って奈落の底に落ちてしまったら、そこから這い上がるすべは無い。日本だってそんな社会がもうすぐそこまでやってきているような気がする。

[読了] ビジネス書大バカ事典

評価:★★★★☆

現在日本で手に入る成功本(モドキ…「だれでも成功できる」「だれでも金持ちになれる」などと謳っている本)はほとんど 思考は現実化する (ナポレオン・ヒル)や 7つの習慣 (スティーブン・R・コヴィー)のパクリだと断言し、勝間和代、苫米地英人、本田健などの著作を一刀両断しているのが痛快だった。

ただ、便所を素手で掃除することに対して批判していたかと思えば、後半、(読むに値する自伝的ビジネス書の)永守重信(日本電産)のエピソードでも同じようなことが出てくるのにそれにはノーコメントだったり、ところどころ論理の矛盾があったように思う。

ていうか、文体がブログとか2ちゃんに書いているような感じなので、(金儲けして億万長者になる、という意味でのいわゆる)成功を手にできなかったおっさんが愚痴をぶちまけている感じもしないではない。

一生続ける技術

「今」の快適感情ではなく、「未来」の快適感情を優先した人だけが、続けられる人になれる。(p.34)

期待するイメージを描き、将来の快適感情を得るために代償を払うという選択をしていく。そうすれば続ける力が強化されていきます。(p.83)

いま楽に流されていたら、将来どうなってしまうのだろうか。最悪をイメージし、代償を払うと決めて、やらざるを得ない状況に自分を追い込むことも続ける技術のひとつなのです。(p.88)

人生は自転車漕ぎと一緒です。こぎ続けているからこそバランスが取れています。こぐのをやめた途端バランスが崩れて転んでしまいます。また、脚力に合わないコースを選んでしまうと、途中で挫折してしまうでしょうし、急に速度を上げてもすぐに息切れしてしまうだけです。(p.95)

非現実的な目標を掲げて、先の見通しが持てなくなったときも挫折しやすくなります。これを「挫折の法則」と呼んでいます。(p.120)

自分は何をやっても続かない。ダメな人間なんだ。<br/>
こうして無意識に自分自身にラベリングをしている人は、けっこう多いと思います。
今できないからといって、自分におかしなレッテルを貼るのは避けましょう。繰り返しますが、人は、願望に従って生きています。続けられないのは、自分に負けているのではなく、今していることよりも“ほかにしたいこと”を優先しているだけなのです。(p.123)

数字の「3」は、続けるためのキーワードです。3日、3週間、3ヶ月、3年。<br/>
まずは、3日、3週間と続けられるように取り組んでみてください。それができたら、3週間をひとつの単位と考えて、3ヶ月、3年を目指しましょう。(p.130)

「一時に一事」と言われるように、一事にひとつのことしかできません。そこで、「この時間帯にはこれをやる」と先に決めてしまい。それ以外のことは考えなくてもいいようにする。これで目の前の事柄に集中しやすくなります。続けることだけではなく、やるべきことはすべてリストアップして、「いつやるか」をどんどん決めていきましょう。スケジューリングの癖づけです。(p.134)

とくにスケジュールの調整になれていないうちはつい予定に管理されがちになります。主体性を持って取り組んでいる間は大丈夫でしょうが、やらされ感が出てくるとスケジュールを消化するために動くことになります。これはしんどい。モチベーションが一気にガクーンと落ちます。私は大まかに1年先のスケジュールを立てて、その後、半年先までの予定を埋めるようにしていますが、3ヶ月に一度は必ず1~2週間の休暇期間を設けています。(p.137)

「これが終わったらご褒美にありつける」という近い将来の快適感情を予想し、今感じている「苦痛」を乗り越える術です。これまでに何度かお話ししていますが、今の快適感情を優先してしまいがちという人でも、少し先の快適感情ならば選べるはずです。その距離を徐々に伸ばしていけば良いのです。(p.170)

アチーブメント出版
発売日:2011-03-01