GnuCash 2.4が正式リリースとなったが、Ubuntu 10.10 (Maverick)ではまだパッケージに収録されていない(多分、11.04 (Natty)のリリース時まで待たされるのだろう)。
GnuCash 2.4でなにが嬉しいかというと、摘要項目の入力時に「もしかしてこれ?」と自動的に補完してくれるサジェスト機能がGnuCashにはあるのだが、これが今までのバージョンでは日本語IMEとうまく協調して動いてくれず、パッチを当てなければちゃんと使えない状態だったのが、2.4になって正式に対応されたので非常に使いやすくなったのだ。
どうしても最新版を使いたい。そこで野良ビルドである。
まずは、ビルドに必要なツールやライブラリを導入しよう。
#apt-get install subverison automake autoconf libtool intltool
それと、GnuCash 2.4をビルドするための開発用ライブラリの導入。
#apt-get builddep gnucash #apt-get install libdbi0-dev libwebkit-dev
適当なディレクトリにソースを展開する。
$svn checkout http://svn.gnucash.org/repo/gnucash/tags/2.4.0/ $cd gnucash $./autogen.sh
そして定石の ./configure だが、aqbanking
とhbci
は普通の日本人には不要と思われるので、ここで無効化しておくのと、新機能の webkit を使ったレポートの清書機能を使えるようにする。
$./configure --disable-aqbanking --diable-hbci --with-html-engine=webkit
そして、make & install。
$make $sudo make install
That’s all.