昔は洟(はな)を垂らした子供がたくさんいました。お菓子を道に落としても、はたいて食べることは当たり前、今から見ればずいぶん不潔な生活をしていた気がしますが、実はそれが免疫寛容を作るうえでとても良かったのです。
洟を垂らしているからと言って、すぐ抗生物質を投与するのはやめること。常在菌が死滅するうえに、とんでもない耐性菌が繁殖するからです。
熱があっても解熱剤は必要ありません。熱があるということは、今細菌やウィルスと共生しかかっている証拠なのです。
(p.p.113〜114)
内容としては先に読んだ 「空腹」が人を健康にする とほぼ同じ内容だった。ただ、先の本もそうだが、医学的に根拠のある学説と独自の説がシームレスに統合されている(ように見えるような)書かれ方が少々胡散臭い気がした。
しかし、現代人を苦しめている病気のほとんどは、何人かの医者が書籍で説明しているような「免疫力低下」ではなく、それとは全く反対の「免疫過剰反応」で説明できるということには大いに納得できると感じた。