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カテゴリー: odaijinikki
お大二ッキ…大型二輪免許を取ろうと志してから取るまでの足跡
お大自二ッキ(教習派) エピローグ
最初ちょっと気取ったエピローグを書き始めたのだったが、書いているうちになんだかだんだんひとりでもりあがってきてしまい、きっと後日に読みかえすと赤面モノのスゲーこっぱずかしいモノになっているんではなかろうかというような
スマイリーキクチです。ポエムを作りました。聞いてください。
みたいな内容になってしまった(笑)ので、いったん白紙に戻していつもの調子で書き直し。
いやぁ、いちおう、みそぢまえに、というもくろみは達成できたのである。一時はどうなることかと思ったが、年齢カウンタが繰り上がって 1 桁目がゼロに戻るまであと 4 日というところですべり込みセーフだ。まにあった。まにあっても別にどうなるというもんでもないが、達成感はひとしおである。
さらに日にちが進んで、大台があと 2 日後に迫っているという今日、府中の試験場に新しい免許証をもらいにいった。手数料 4,500 円はちょっときつかったな。
今乗っている初期型の黒い XJR400 は私の元にやってきて半年が経過しているが、これも 4 月に車検なんだよなー。またお金かかるなー (T^T)。そんなくらいお金が今ないもんだから、ビッグバイクを手にするなんてまだまだ先の話である。
自動車教習所といえば、熱心な指導が度を超すあまり、ぶじょくにも近い怒られかたをされてイヤな気持ちになった経験をお持ちの方も多いのではないだろうか。今回とは違う教習所だが、自動車免許を取りにいってたときも、普通二輪を取りにいってたときも、ぼくにはそういうことがあった。
しかしこの、レインボーモータースクールというところで大型二輪を習った今回に限り、そういうことを全然感じなかったのだ。たぶん、教習所としての教え方のポリシーみたいなものがあって、教官全員もそのことをよくわかっているのだろう。たとえが悪いかもしれないが、習い事にかよう気軽さで、運転を教わることができた場所だった。他の「レインボー出身」の方は、どう感じてらっしゃいますかね?
さて、今度は何をやろうかな~。
お大自二ッキ(教習派) 卒検合格 & 卒業式
もう前日から、天気予報が気になって気になってしょうがなかった。雨?それも朝まで降り続いて、やんでも午前中いっぱい不安定?降水確率 50 % ? あああ、なんかイヤな感じではある。
1998 年 2 月 21 日 (4 回目)
朝 8 時半ころに検定のエラい人がやってきて、卒業検定のだんどりをひととおり説明。もう 4 回目なので、「そんな話すっとばして早く始めようよ」って感じなのだが、そう言ってしまうわけにもいかず、心臓バクンバクンさせながら聞いている。
雨は上がっていたが路面はまだ濡れている。急制動の制動距離が 14m になるかもしれないが、その時の検定員の判断で変わるので、いちおういつもどおり 11m のつもりでいてくれとのこと。
大型二輪・普通二輪合計で 4 グループぐらいに分かれて検定のはじまり。今日の私は 3 番目。私のグループの検定員は、制動距離は最初は 14m でいきましょう、と言ったのですこしホッとする。
一番最初の挑戦者が、急制動のところでタイヤをロックさせたのか、止まれずにズッコケた。人の失敗をみて自分が安心してしまうのを感じるのはいささか自己嫌悪に陥ってしまうが、 2 番目の挑戦者、それと他のグループの挑戦者がすいすいスラロームや一本橋をクリアしていってしまうのも見てふたたび不安感が増す。
自分の番が回ってきてこれから発進だというときに、「路面が乾いてきたので、あなたの番から制動距離をいつもの 11m に戻します」と検定員がひとこと。
なぬーっ!? (-_-;)
まぁいいや。いったれいったれ。もう、スラロームも一本橋もクリア優先でタイム無視のつもりだ。前回のクランクでの足つきのいやな思い出が頭をよぎるが、無理矢理振り切って発進。
S 字 OK。クランク、いいぞその調子。コースを抜けて課題に入ってからは、「ニーグリップニーグリップ」と頭の中で連呼…してたつもりが、いつのまにやらまた頭の中真っ白だ。それでも、スラロームでパイロンこすった感触はなかったし、一本橋では早めに抜けて脱輪はしていない。急制動はどうだ?よし、11m 手前で止まれた。あとはもう発着点まで戻るだけだ。
「全体的に(ニー)グリップが弱かったです。スラロームなんかすこし危なかったし。急制動は…ゴニョゴニョ」 もう、ここから後、検定員に何を言われたのかまったく記憶に残っていない。ただ、「はい、はい、ええ、はい、ありがとございましたぁ」と自分が言っていたのだけは覚えている。
急制動がなんだって? 『うまく止まれたね』と聞こえたような気がしたが確信がない。まさか、限界線で止まれなかったのか? いや、そうだとしたら、自分自身で失敗したことがわかってるはずだ。「おっしゃあ、急制動 OK!」と心の中で叫んでいたから、ちゃんと止まれているはずなんだけど… ううう、心配だぁ。
「ではこれから合格発表をおこないますので、荷物を持って第 1 教室に移動してください」 もう、心の中では、Ys 2 のエンディングテーマのイントロが流れ始めていた(おいおい、エンディングかよ(笑))。
第 1 教室。午前 10 時ちょっとすぎ。「いまから正面のスクリーン上に表示されますが、合格者の受験番号には赤丸がついています。赤丸がついていないということは、『今回は残念でした』ということです。では発表します」
大型二輪。受験番号 3 番。○。
うわおぉぉぉん! やったやった、やぁっと合格だよ~。前の席に座っていた受験番号 2 番の人(やっぱり合格者)と顔を見合わせてニヤリ。
★
卒業式といっても、エラい先生の楽しいお話(ホントに楽しいお話だったんだよ。いま 53 才で数十年バイクに乗ってて 8 年前にオフ車に目覚めて今では休みの日に板橋でウィリーしてるやつをみたら彼なんだそうです)と、卒業証明書や免許センターへ出願する書類の説明などなど、あと、お金を入金しすぎている人へのお金の返却の説明などの後、解散。
お世話になった教官にお礼を言おうかと思ってちょっとうろうろしてたんだが、教習時間中でみんな忙しそうだったのであきらめ、なんだかぽかんとした余韻を残しつつ、レインボーモータースクールを後にした。
お大自二ッキ(教習派) 卒業検定連続落っこち篇
最初に断っておくが、この部分の日記はたぶん、合格した後に公表されることになるだろう。なぜって?だってあなた、気分が滅入って最低のズンドコ状態なのに「わたし、きょうもおちました~♪」などと明るく書けますか (^_^;)。
しかし、この日記を書いている今現在は、表題のとおり、連続不合格の真っ最中である。もう、最悪の気分なんである。
1998 年 2 月 17 日 (2 回目)
スラロームでパイロンと接触。
前回の日記で、「完走できればほぼ合格間違いなし」と書いたが、それは取り消し。パイロンをこすって即失格となったが、いちおう最後まで走らせてくれた。
1998 年 2 月 19 日 (3 回目)
驚愕! コースを抜けて課題に入る前に、クランクで足つき。
なんでそんなところで失敗するんじゃー!
バカみたい。自分でも信じられない。その後メロメロで、急制動でも限界線超過。
補習と自主朝練(笑)のおかげで、スラロームも一本橋も結構自信はあったわけで、そのあとの補習でもスラローム 6.1 秒、一本橋 13.2 秒でいけてたんだぜぇ(検定の時に何秒だったのかは教えてくれなかった)。ちぇっ。
★
試験場で一発試験にいどむ人と、教習所で卒検を受ける人には違いがある。それは、教習所組の我々は、「4 段階終了」のみきわめのハンコをもらってる、つまり、基本的には検定試験に合格できるだけの技量をじゅうぶん備えているものである、と、インストラクターからみきわめられちゃってるのである。だから、検定試験に一回で合格するのだって可能なわけだし、実際そういう人も多い。
じゃぁ、なぜ私が 2 回も 3 回も落っこちなきゃいけないかというと、それは、
本番のプレッシャーに強いか弱いか
というただ一点のみに他ならない、と思う。もう、ぼくは、めっちゃめちゃ弱いんである、本番に。ノミの心臓と呼んでもらっても差し支えなかろう。
教習原簿には、卒業検定についての欄が 4 回分までしか書く場所がない。今、その欄が
否。否。否。
と 3 回分も埋まっている。次の 4 回目の卒業検定も不合格だとどうなるのだろうか? たぶん、その上に追加で用紙か何か貼られるのだろうな。去年の普通二輪も 2 回くらい落ちた記憶があるな。あ、でも 20 才そこそこで取った普通自動車の卒業検定は 1 回で受かったな。やっぱ若かったから良かったのかなぁ?
いやー、もう、ホント… めそめそ ぐすぐす (T^T) ああ、口から胃を吐きそうである。
お大自二ッキ(教習派)
卒検に落ちた土曜日に 1 時間、雪の降った翌日の日曜に 1 時間の補習を入れた。
いままで天気の日でもずっとヘルメットのシールドをあげたままで教習を受けていたのであるが、日曜日の雪の中の補習では当然、雪が入ってきて顔が痛いわ、メガネに雪は積もるわ、指先がかじかむわでもう大変。シールドは曇ってしまって、何も見えなくなってるので(笑)下げることができない。カッパは無料で貸してくれるのだが、卒業してこれからもっとバイクを乗り回すようになるときのためにも自分専用のカッパは早い時点で用意しておいた方がいいかもね。いちおう、今着てるジャケットは少しの雨なら平気なやつなんだけど。
なんとかしなきゃと思っていた急制動(今回の検定ではそこまで到達できなかったけど)は、タンデムで教官の後ろに乗せてもらってコツを教わったら面白いようにきゅーきゅー止まれるようになったので、少しは自信は出てきた。
一本橋も、ウォーミングアップをしっかりしておけば脱輪しないようになった。ちょっと通過時間が速かったかな?と思ったときも 10 秒台は出せているので、タイム的にも OK だ。
まだスラロームには不安要因あり。でも、今回の検定では難なく通過できたので、次回も朝少し自分のバイクで練習しておけば本番での失敗はないだろう。ちょっと悔しいが、スラロームのタイムは気にしないことにしよう。普通にやると 8 秒台になってしまう。速く通過しようとするとパイロンこすっちゃうし。
だいたい気分的には、シートの上ではなくタンクの上に腰掛けるくらいの気持ちで前に重心を移動させると、スラロームでも一本橋でも安定して走れるみたいだ。
卒業検定は基本的には練習なしの一発勝負なのだが、ここらへんはすでに普通二輪免許所持で中型バイク乗ってる人ならば、試験の前にそれでどこかの広場とかに行って一応の練習はできるので、かなり精神的負担はラクだ。
お大自二ッキ(教習派) 卒業検定 1 回目
1998 年 2 月 14 日
朝ちょっと早めに起きて、小一時間ほど河原で練習 (^_^;)
教習所に着くと順番が発表されていて、いくつかのグループに分かれて検定がおこなわれるが、そのグループ中の 1 番手であった。いやーんな予感。
検定員の人に質問。急制動でエンストしたら中止ですか?「いや、減点対象にはなりますけど、エンストして、即、検定中止とはなりませんよ」 ほっ、いざとなったらフロントブレーキのみで止まってやる(^_^;)
審査対象とはならない、コースを半周してウォーミングアップしたあと、検定開始。交通法規をみる部分は難なくクリア。問題は課題だ。波状路、坂道発進とスラロームを無事通過したが…
そのあとの一本橋。本当にもう、あともうちょっとでクリアって場所で脱輪。いざというときはタイムなんか気にしないでアクセル回して一気に行っちゃおうと思っていたのだが、なんとなく耐えられそうな気がしてすこしネバってみたのが敗因ですな(T^T)。でもそのときは頭の中は真っ白で、機転が利かなかった。教習の時とすっかり同じ気持ちになってしまい、脱輪するほどねばってねばって本当に脱輪してしまった。
あと、発着点に戻ってきたとき検定員のひとから「波状路でセカンドになってましたね。セカンドでも別に構わないのですが、エンストすると減点だしそれで足ついちゃうと失格になるので注意してください」 うわ、そこらへん全然記憶にない。
合格率 11/14。私は 3/14 の方ですな (笑)。普通自動二輪の検定も一緒におこなわれていたが、合格率は同じくらいだったかなぁ。
合格発表の教室。「これから卒業式やりますから、不合格の人は退場してください」といわれてすごすご出て行く 3 人なのであった。不合格になった他のひとりに話を聞いたが、やはり波状路で失敗したとのこと。
今日見ていて思ったが、課題で失敗して脱輪とか足つきなんかしちゃうとアウトなのは当然なのだが、いちおう「完走」できれば、ほぼ合格は間違いなしなのである。だって、それだけの教習をいままでやってきたんだものね。
速攻でキャンセル待ちで補習を入れる。大型二輪は 2 時間の補習を受けないと次の卒業検定に申し込めない。
お大自二ッキ(教習派)
16 時間目 ~ 18 時間目(第 4 段階 – 5)
なぜか、急制動が下手になってしまっているのである。2 段階とか 3 段階でそれほど苦労していた覚えはないのだが、4 段階に入ってから以降、後輪をロックさせてしまってばっかりなのだ。
★
教習内容については、前回の日記と同じ「第 4 段階の総合運転」なので多少はしょるが、練習コースを一通り、そして課題の坂道発進からスラローム・一本橋・急制動・波状路と、ひととおりチェック。
急制動を失敗してばかりいたおかげで、祭日にやった教習の合計 2 時間はみきわめをもらえず撃沈。翌日 1 時間も、「うまくできた時もあった」というとても心配な状況ではあるが、いちおうみきわめということで、第4段階終了。
急制動で後輪がロックするのは、リアブレーキを強く踏みすぎていて、クラッチを握るのもすこし早すぎるということらしい。「フロントブレーキももっと強く握りましょうね」そうそう、急制動の時はフロントブレーキももっと活用して良いのだった。クランクや S 字で「フロントブレーキは使っちゃいけません」となおされたので、その影響でリアブレーキを意識しすぎるようになってしまったか。それとそれと、ブレーキ開始地点の数メートル手前ではもうアクセルはゆるめて、定速走行状態になっていないといかんのだが、そのタイミングもまだ遅いらしい。
みきわめをもらえた最後の時間は、第 4 段階の総合運転をおこなう教習生は私一人だったせいか、教官の貸し切り独り占め状態(笑)。その分、きっちりありがたい教えをいただく機会も多かった。教官とタンデム(下品に言うと「ニケツ」か)でコースを回ったりもしたのだ。
この日はいちおう 2 時間の教習の予定を組んでいたが、1 時間目でみきわめをもらえたので、2 時間目のキャンセル待ちのキャンセルをおこなった。
この日はキャンセルがなかなか出なかったようで、自分がリストの最上位にあるにもかかわらず順番がまわってこなくて、お昼頃からずっとロビーでテレビを見たりマンガ週刊誌を読んだりたばこを吸ったり缶コーヒーを飲んだり高島平までバイクでぶらぶらしに行ったり(笑)して暇をつぶしていた。
そろそろ、本格的な混雑の時期に入ってきたのかな…?
とっぷり日が暮れたあとの教習所でにっこにっこ卒業検定の申し込みをしてたのは私です (^o^)。検定料は最初のクレジットカードの手続きの中に入ってるとばかり思っていたが、じつは納入の必要が別にあったということで、一万二千数百円を検定料として支払う。今までの教習時間の 6 時間オーバー分の 25,200 円 (= 4,200 × 6) とあわせて、相当痛い出費だ。うわー、卒検も一回で合格しないとさらに財布の具合が…
★
4 段階を終了した今日。9 ヶ月という教習期限は解除され、それとは別の、「3 ヶ月以内に卒業検定にパスしなければならない」という卒業期限が設定される。
さぁ、急制動の練習だっ。ドライバーの皆さん、環七や環八や青梅街道や目白通りで黒い XJR400 が前に走っていたら、「急制動のれんしゅうだー」とかいっていきなり止まるかもしれないので注意してね(って、やりませんよ、公道では)。
お大自二ッキ(教習派)
14 時間目(第 4 段階 – 4) ~ 15 時間目(第 4 段階 – 5)
今日は前フリの文章が長いぞ(笑)。
今住んでいる高円寺のアパートは駐輪場がないので、バイク(XJR400)を駐車するとなるとアパート正面の道ばたにぽつんと置いておくほか方法がない。当然、そんなことをすれば、(都内の仕事場には電車でかよっているわけだし)「私のいない間に、どうぞイタズラしてください(or 盗んでください)」と言っているようなもんで、とてもとても心配で平日にそんなところに止めておく勇気がない。もちろん、ディスクロックの装備とかくらいは持ってるけどね。
高円寺と実家(埼玉県志木市)は距離的に近いので、通常バイクはいつも実家においておくようにしており、先月から土日に教習所にかようようになってからは、土曜日の朝に電車とバスで実家に向かいバイクで教習所へ、その後そのままバイクで高円寺のアパートまで帰宅し夜を過ごし、翌朝バイクでそのまま教習所に直行、教習後実家に戻ってバイクを起き、バスと電車で高円寺に戻ってくるようになったわけである。
さて、今日の日曜日早朝より、ぽけーっとネットサーフィン(死語)しつつ「今日の予約は何時からだっけ~♪」と予約票を見たら「午前 10 時 55 分」とあった。げ、もう 9 時だよ。なにやってんだ、わしは。と、いそいでシャワーを浴びて支度を整え、9 時半には出発。教習所の配車券の発行締め切りは開始時間の 20 分前なので 10 時半くらいには教習所に入っていなければならない、それでも移動時間としての余裕が 1 時間あるわけで、るんるんるん~っと XJR400 で快調に環八を飛ばしたわけである。
しかし、教習所についてみると、時計の長針が文字盤の「11」の位置をすで回っていた。てっきり「10 時 55 分」すぎたのだと思ってしまい、「ぐはー、なんで遅刻したかなー??」としきりに原因を探ってみたが思い当たるフシがない。なにしろ、どこかに寄り道したとか渋滞に巻き込まれたとかいうことはなかったので、遅刻するはずがないのだ。(ちなみに、バイクを運転しているときにかぎらず普段から腕時計とかはしていないので、移動中は現在時刻が全くわからない。)
そう、私は今日、教習所に「9 時 55 分」に到着してしまったのだ。はやく着きすぎ~(笑)。バイクって速いなー♪
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14 時間目、第 4 段階の 4。この時間は「波状路」を重点的に練習。
波状路は路面がはしごが横たわったようにデコボコに加工されていて、そこを立ち姿勢でバイクを操り、ローギアとアクセルと断続的な半クラッチで低速コントロールをおこないながら通過する。
目標タイムは 5 秒以上と決められているが、これは勢いをつけて一気に通過してしまわないようにするために設定されているものであり、ていねいにぶぉんぶぉんとデコボコにあわせてコントロールしながら通過すれば自然と 5 秒以上かかってしまうしかけになっている。だからここは、わざとゆっくり通過しようとしてタイムを気にしすぎる必要は、実はない。ただ、デコボコを通過するときにアクセルを回していないとエンストする恐れがある。
また、立ち姿勢には気を使う必要があった。上体が前かがみになりすぎないように、ケツを突き出しすぎないように。膝関節を自由に動くようにして(でもニーグリップは忘れずに)バイクの上下の揺れを吸収するようにして、あくまでも上体は安定させるようにして通過する。腕も突っ張ってはいけない。
今日も 1 回コケた。立ち姿勢で乗るのは結構足がつかれるので、繰り返し練習していてるとナナハンの重さに耐えきれなくなってくる(笑)。波状路を通過後に、正面の優先道路の方からバイクが来てるので停止しようと足をついたら、おっとっと、ドテッ、ガシャッとコケた。
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さて、今日の予約はいちおうこの 1 時間だけであった。しかし、4-4 のハンコも無事もらえたところで気をよくした私は、今日「キャンセル待ち」してもう 1 時間乗って第 4 段階のみきわめをもらえれば、次の祭日に卒業検定を受けることができるのではないだろうか!? ひにちも 2 日間しかあかないから、それほど「体が忘れてしまう」こともなく試験に挑めるのでは?という甘い考えを思い立ち、帰宅予定を変更して急遽「キャンセル待ち」モードに突入。
さっきの時間のすぐ次の時間は時間的に間に合わないので乗れず、その次の時間は昼休みで教習自体がおやすみ。合計 2 時間待って、キャンセル待ちによる、この日の 2 時間目(通算 15 時間目)の教習が始まった。
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15 時間目、第 4 段階の総合運転。
この時間は、本当ならば、1 ~ 3 段階の人たちのための時間で、普通に予約機で予約を取っていれば 4 段階の人は乗れない時間である。しかし、「キャンセル待ち」のワザをつかうと、余裕があれば 4 段階の教習もやってくれるようである。
そのようにして「教習権」を勝ち取った赤ゼッケン 2 人(ひとりは私、もうひとりはすでに 4 段階を終了しているが練習のために乗りに来てた人。すっかり説明を忘れていたが、段階によってゼッケンの色が異なり、4 段階以上は「赤ゼッケン」である)が、1 ~ 3 段階の人たちに混じって教習に参加した。
この時間は、技能教習の最終の時間だけあって、今まで習ってきたことをひととおりおこなう。スラローム、一本橋。やはり私はヘタクソに逆戻りしてしまっていた ^_^;。
この時間に当たった教官は、かなり熱心に指導してくれる人で、こちらも教わり甲斐があった。でもみきわめもらえなかったけど。「波状路はまぁまぁだったです。スラロームでパイロンこすってたのと、あとクランクとかでの低速のコントロールが今ひとつですね。もうすこし練習しましょうね」
えええっ! 一本橋の次にニガテに感じていた波状路を「まぁまぁ」と言ってくれて、私にとっては誉め言葉をもらったに近いくらいうれしかった。でも、その直前の時間に波状路を重点的に練習してたからこそだったんだと思うけど。
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実は今日の天気を PointCast のお天気情報を見て心配していたのだ。前夜から雨が降っていたし、教習が終わって帰ろうとしたときにはカミナリまで鳴りだす始末だったが、絶妙のタイミングで教習のあいだだけ太陽が照ってあたたかい良い天気となり、とてもラッキーだった。
次の時間こそ、みきわめをもらうぜーっ!
お大自二ッキ(教習派)
12 時間目(第 4 段階 – 1) ~ 13 時間目(第 4 段階 – 3)
今日 2 月 7 日から、冬季オリンピック長野大会が始まった。
最初、今日のこの日に予約を取ったとき、教習の時間が夕方の 4 時~ 6 時の 2 時間だったので、「時間がおそすぎるな~」と思ったのだが、テレビでお昼から開会式の中継を見ていたら出かけるのにちょうど良い時間になっていたので、それほど暇を持て余したわけではなかったのだった。
★
12 時間目、第 4 段階の最初の教習である。第 4 段階の目標は「危険予測・回避運転と体感走行」ということだ。つまり、「ちょっとでも無理した運転をすればすぐ事故って死ぬわけなので、自分にとってどこらへんが、死ぬ・死なないのスレッショルドレベルなのか体感しよう」ということである。ただし、間違っても死ぬといけないので、あくまでも模擬体験である。
まず、「カーブのオーバースピード走行」。同じカーブでも、外周と内周では曲がりかた(「R」といったらいいのだろうか)が内周の方がタイトなのは当然なのだが、このきつい方のカーブを、30 km/h で曲がってみる。
もちろん、道なりには曲がれずに、すこしふくらんだラインになってしまう。これは別に問題ない。「ほら、ふくらんでしまうでしょう。だからカーブの手前でしっかりスピードを落とさなければいけないのです」という教官の言葉に納得すれば、この課題はクリアである。
次は、カーブを、「リーン・イン」、「リーン・ウィズ」、「リーン・アウト」の各姿勢で(いつものスピードに戻って)それぞれ曲がってみる体験。これは、ライダーによって一番しっくりくる姿勢はまちまちなので、どの姿勢にしないといけない、ということは教わらない。自分が一番取りやすい姿勢で曲がるようにしてください、ということである。ただ、曲がるときのスピードが速ければリーン・インが良い、スピードが遅いとリーン・アウトになる。リーン・アウトになってしまうのはそのほかに、カーブによる恐怖感でスピードを必要以上に落としすぎている恐れがある。ということは言われた。
次は、「模擬追突体験」。教官が走る 5 メートル後ろの左側をついて行き、教官がブレーキをかけたのを認めると同時に自分もブレーキをかけて停止する。左右にずれているので、本当の追突が起こることはないが、停止後に教官のバイクの後輪と自分の前輪が前後関係で重なった位置にあれば、それは追突事故が起こったことを意味する。車間距離に十分注意しましょうという教えである。
★
13 時間目、「危険回避」。
前方にシグナルが設置されている直線コースを 40 km/h のスピードで飛ばして走るが、あるとき、そのシグナルが光り、どのようなひかりかたをしたかによって、「急制動」「右へ回避」「左へ回避」を判断し、そのように行動する。
いつもやっている「急制動」は、「ココの地点でプレーキをかける!」との指定がされているので制動距離だけで止まることができるのだが、この危険回避の練習での急制動の場合、シグナルを認識してどのように行動すればいいかを判断し、その後ブレーキをかけ始めるという「反応時間」が加わるので、実際に停止するまでかなり長い距離が必要になる。
そのあと、「急制動」を重点的に練習。いつもの急制動に加えて、ブレーキをかけるポイントではなく「停止位置」を設定してなるべくそこの位置に近い場所で止まるようにする「ニアピン急制動(←自分で命名(笑))」を何回かやらされた。
また、この「急制動」というやつを、ナナハンではなく 400 cc のバイクでやってみることもおこなった。もちろん、400 cc のバイクの方が軽々止まることができる。「ナナハンは重いので、制動にかかる距離も長くかかるのだということを理解してください」ということである。
余談だが、400 cc のバイクから再びナナハンにマシンを乗り換えるときに、ナナハンのあまりの重さにコカしてしまった… ああ、はずかしい (^_^;) マメ知識! 右側にこけたときは、バイクを起こす前にサイドスタンドを出しておくと、起こしたいきおい余って反対側にまたコカしてしまう失敗がないので覚えておくと良い! 私は今日はそれを思い出したのでセーフ (^_^;)。
この時間、私は急制動のときに、かなりの回数、後輪をロックさせてしまった。「タイヤからけむりが出てますよー(笑)」 あああ、すいませんすいません。リアブレーキを強く踏みすぎてるんだな。でも、それまでの教習と同じようにやってるつもりなんだが。バイクが悪いのかな、と機械のせいにしてみたりして。
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両時間とも、残りの時間は「急制動」に重点をおいた練習になったのだが、急制動をやったあとは、一周して一本橋とスラロームを含むコースをまわって戻ってくる。あああ、また、一本橋とスラローム、下手になってる (^_^;)。他の教習生もかなりの人が一本橋で脱輪したりしている。やはり時間をおくと体が忘れてしまうのだ。
どうしよ。と、考え、第 4 段階の残りの時間は、「明日の日曜日に 1 時間、建国記念日の祭日に 1 時間と、それで運良く第 4 段階終了して、土曜日または日曜日に卒検。というスケジュールで行けばうまくいくのではないか?」と考えて、そのとおりの予約を入れてみた。はたしてうまくいくかねぇ? わし、本番にめっぽう弱いからなぁ(笑)。だいいち、そうそううまく第4段階終われるかな。
お大自二ッキ(教習派)
11 時間目(第 3 段階 – 5)
前回の教習日記にも書いたように、今日(2 月 2 日月曜日)は会社を休んでまでも技能教習を受けに行くという暴挙(笑)に出たのである。
昨日の教習が終了した時点で、予約機で今日の予約はもうすでに取ることができていたので何もアセることはなかったのだが、早い時間にでかけていって「キャンセル待ち」をしてさっさと乗ることができればいいなと思い、朝、起床してすぐに教習所に向かった。
この教習日記のプロローグで私はしきりに教習所の混雑を心配していたわけだが、まだ 2 月上旬というこの時期では、キャンセル待ちリストに自分の名前を記入すれば即、次の時間に教習を受けることができるというくらい、平日はとても「ガラすき」で乗り放題の状態であった。もちろん、1 日あたり技能教習は 2 時限までという制限はあるけれども。
「キャンセル待ち」とは言っても、キャンセルする人が出ないと乗ることができないというわけではなく、その時間の定員に余裕がある限りどんどん乗せてもらうことができるのであろう。
★
さて 11 時間目、今日私は今までで一番大きい失敗をしてしまった。
祝! 大型二輪で初ゴケ(笑)
課題の内容は前の時間と同じだったわけなのだが、はじめのほう、クランクでバランスを失い、足をつくのが間に合わずにデデーンと、バイクとともに転倒してしまったのだ ^_^;。大クラッシュではなくて超低速でコケただけなわけだし、教習車にはバンパーがついているので足を潰されるなどということもないので、自分に被害はなかったわけであるが…
ところが! ところがなのである。
「あ~っ!こんなことやってたんじゃこの時間も落第か~っ !? (T^T)」と、ここで何となく、力が抜けたというか、気分が落ち着いたというか、その後は淡々と調子よく走ることができてしまったのだ。
「大型バイクなんだから大型バイクらしく、きびきびとメリハリのある運転を心がけましょうね」というのは、「ニーグリップ」に次いで教官の口からよく聞かれる言葉なのだが、初ゴケ以後の走りは、われながら、まさにそういう運転ができたんじゃないかなーという感じだったのである。
スピードを出せるところはばびゅーんと気持ちよく、カーブや一時停止の手前できゅきゅきゅっとブレーキかけて、S 字もクランクもほほいのほいっと。まぁ、きょうは素晴らしいくらい天気が良くって気持ちがよかったし、どーせ最初にあんなコケ方をしてるんだからこの時間は落第なんだろうなぁ。ということで、力がヘンに入らなかったのが幸いしたのだろうか。
「はいっ、じゃぁ皆さん、つぎから第 4 段階ですから、しっかりがんばってね」
えええーっ! ハンコくれるの? やったー!! ううう、うれしいよぉ (T^T)
「あたし、海がみたいな」
「よおし、じゃぁいっちょ飛ばすか」
もう、そんな感じなのである。(← 妄想しすぎだし、3 段階終わっただけなのによろこびすぎ)
ほら、この日記書いてる途中でも、本当に「みきわめ」のハンコもらえてるかどうか確認しに教習簿取り出してきてもう一度見直してしまったではないか。
★
ここまでで 3 時限オーバーなので、お金が足りなくなっていて第 4 段階の予約を全部取ってしまうことができない。けど、持ち合わせもあまりなかったし、とりあえず教習費を 1 時限分だけ入金して、第 4 段階の予約を 2 時限分取った。あともう 2 時限分はまた今度入金しに来なければ。